教員を一度やめてから戻ることはできるの?【転職してから戻ってきた人の体験談】

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「教員を辞めたいけど、また教員に戻りたくなったらどうしよう……」

そんな悩みから、教員からの転職を諦めていませんか。

しかし、教員は一度辞めても復帰しやすい職業です。

特に近年は、教員不足を背景に復職しやすい制度が全国で整備されつつあります。

この記事では、

  • 実際に教員を辞めてから戻った人の体験談
  • 教員に戻る場合の年齢制限や試験制度、給与の扱い

について解説します。

実際に教員に戻った人の体験談

Kei
Kei

僕が教員として12年間勤務している間、教員を辞めて戻ってきた先生にたくさん出会いました。

まず、一度離職した先生の多くは、以下のような理由で教員を辞めています。

  • 生徒とうまく関係をつくれず精神的に続けられない
  • 時間外労働が長すぎて続けられない
  • 他業種へチャレンジしたい

離職する理由として多かったのは、メンタル面の不調や長時間労働への不満です。

一方で、実際に復職した人へ理由を聞くと、主に次のような回答でした。

  • 転職を通じて、自分のスキル不足を痛感し、教員に戻りたいと感じた
  • 転職先の仕事も想像以上に厳しかった
  • 教員という仕事のやりがいを改めて実感した
  • 再び児童生徒と関わりたいと思った
  • 転職によって下がった年収に不満があった

あくまで体感にはなりますが、教員に戻る理由としては、転職先の「労働環境」や「年収」といった点に不満を感じたケースが比較的多い印象です。

また、教員に復職した人たちに共通していると感じたことは、ブランクを大きく感じることなく、むしろ民間企業での経験を経たことで肩の力が抜け、柔軟に子どもと向き合えている点です。

教員という仕事のやりがいや魅力を、改めて実感している様子が強く伝わってきました。

教員に戻れる年齢は?

結論、年齢制限はあるものの、60歳程度のことが多いので気にする必要なしです。

東京都の場合

東京都の「令和8年度 東京都公立学校教員採用候補者選考」には、特例選考があります。

特例選考の中には、以下のようなものがあります。

  • 国公立学校における正規任用教員経験者
  • 東京都公立学校における正規任用教員経験者
  • 社会人経験者 など

特例選考のひとつである「東京都公立学校における正規任用教員経験者」の区分は、一度教員を辞めてから教員に復帰したい人のための制度です。

年齢基準は、令和8年度の選考時点で、昭和40年4月2日以降に生まれた方、つまり60歳以下です。

福岡県の場合

令和8年度福岡県公立学校教員採用候補者選考試験には、教員経験者の特別選考として、「元正規教員特別選考」の区分があります。

この区分特有の年齢制限はなく、福岡県の教員採用試験の全ての受験者に共通する受験資格要件の一部に、「昭和41年4月2日以降に出生した者(令和8年4月1日現在で59歳以下の者)」というものがあります。

以上、例のように、近年は教員不足と多様な人材確保の必要性から、全国的に年齢制限が緩和さる傾向にあり、年齢制限はあまり気にする必要はありません。

辞めて戻ってからの採用試験はどうなる?

教員経験者は、採用試験の一部が免除される自治体が多くあります。

東京都の場合

東京都公立学校における、「令和8年度 東京都公立学校教員採用候補者選考」特例選考[正規任用教員経験者【カムバック採用】]は、以下の全ての要件を満たす者の第一次選考が免除されます。

  • 過去に、東京都公立学校の正規任用教員として、3年以上の勤務経験がある者のうち平成29年3月31日以降に退職した者
  • 勤務時と同一の校種等・教科(科目等)で受験する者
  • 令和8年4月1日現在、東京都公立学校の正規任用教員として在職していない者 (令和8年3月31日以前に退職した者が対象)

免除される第一次選考は、①教職教養〔60分間〕②専門教養〔60分間〕③論文〔70分間〕です。

愛知県の場合

愛知県では、元教諭・講師経験者特別選考として、第1次試験の「教職・教養」を免除する制度があります。

条件は以下の通りです。

次の①~③の全てを満たす人に限る。

① 令和7年4月1日以降に、愛知県内の公立学校(名古屋市立学校を除く。)の職員(正規任用の教諭、養護教諭及び栄養教諭を除き、非常勤の職にある者を含む。)として勤務している人
② 出願時に勤務する学校において所属長の推薦が得られた人
③ 次のア、イのいずれかにおいて、通算3年以上(休職、育児休業等の期間を除く。)の勤務実績を有する人
※ 次のア、イの勤務実績は合算することができる。

ア 元教諭としての勤務実績令和7年3月 31 日までに、国立大学法人が設置する学校、又は公立学校において正規任用の教諭、養護教諭及び栄養教諭としての勤務実績を有すること
イ 講師経験者としての勤務実績平成 30 年4月1日から令和7年3月 31 日までの7年間に、国立大学法人が設置する学校、又は公立学校において常勤の講師(非常勤の職にある者を除く。)、又は常勤の養護教諭及び栄養教諭(正規任用者及び非常勤の職にある者を除く。)としての勤務実績を有すること

福岡県の場合

福岡県の特別選考「元正規教員特別選考」では、第一次試験の「教職教養」「英語リスニング(英語受験者のみ)」「特別支援専門」及び、第二次試験の「英語面接(英語受験者のみ)」「実技試験」が免除されます。

条件は以下の通りです。

次の①及び②の両方を満たす者

① 過去に、小学校、中学校、義務教育学校、高等学校、中等教育学校及び特別支援学校の正規教員として、3年以上の勤務経験がある者(任期を定めて任用される者及び非常勤の者を除く。)(国公立・私立を問わない。)。
② 受験校種等及び教科(科目)の正規教員としての勤務経験がある者(養護教員及び栄養教員については校種等を問わない。)。

以上、例のように教員経験者は、試験免除の制度により、教員に戻りやすい環境といえます。

辞めて戻ってからの給与はどうなる?

公立の教員を含む公務員には、中途で採用となった場合、採用前の経歴が公務員の給与に反映される「職歴加算(前歴加算)」と呼ばれる制度があります。

Kei
Kei

民間企業で働いていた分も公務員として勤務していたのと同様の(もしくはそれに近い)経験として給与に反映しますよという仕組みです。

換算率は、自治体ごとの採用要項・給与規定に基づいて決まります。

例えば、令和8年度横浜市公立学校教員採用候補者選考試験の受験案内には、「大卒後に民間企業で正規職員として10 年間の経験を経て採用された場合」の例が記載されています。

出典 令和8(2026)年度に実施する横浜市公立学校教員採用候補者選考試験 受験案内

横浜市の例ように、一度教員から民間企業に転職したことが原因で、評価ががくっと落ちるということはありません。

教員を辞めたい人はどうするべきか

「教員を辞めたいけれど、辞めて後悔しないだろうか……」

「教員から民間に転職して、また教員に戻りたくなったらどうしよう……」

現在教員でこの記事を見ているという方は、そのあたりが悩みなのではないでしょうか。

戻れるかどうかで悩んでいるのであれば、教員という仕事は制度上でも給与面でも、非常に戻って来やすい職種であるため、心配の必要はありません。

また、転職先の企業が自分に合わず、再び辞めたくなったとしても、また教員に戻ればいいという考えができるので、転職時にかなり気が楽になります。

転職したい、教員を辞めたいとう方は、以下の記事がおすすめです。

ぜひ参考にしてみてください。

まとめ

教員は一度辞めても、戻りやすい職種と言えます。

ポイントを整理すると

  • 年齢制限は緩和傾向
  • 経験者の試験免除等の優遇制度を設ける教育委員会もある
  • 民間での経験が戻った際の給与に反映される

となっており、教員不足を背景に復職しやすい環境になっています。

Kei
Kei

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参考にしていただければ幸いです。